2023年4月21日

works 162


Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
  季刊「住む。」82号・2022



 「19年目の、現代版長屋・屯」 p47-50
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro



 「ひとり問屋 日野明子、作り手の家を訪ねる 9・土と木と鉄の家。」伊集院邸 p63-71
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro


 季刊「住む。」82号・2022
 「19年目の、現代版長屋・屯」p47-50  *42号より再録(2012年撮影)
 「ひとり問屋 日野明子、作り手の家を訪ねる 9・土と木と鉄の家。」伊集院邸 p63-71

ピッタリ10年前の記事の再録と、撮り下ろし新作の共演。
なかなか無いことなので、見比べるとチョット面白い。
むかしの自分の写真と比べて変わったこと変わらないこと、様々ある。
とはいえ、人から見て案外なにも、って位が丁度良いので。
違いは密かってなもんです・・・。

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陶芸家・伊集院真理子さん。

「職住一体」
この使い古された言葉の響きは、逆にリアルを遠ざけてる感じがして、
なんだかなと思うこともあるのだけれど、
伊集院さんの暮らしの場にお邪魔させてもらって、
彼女くらい、本当の「職住一体」な人はいないんじゃないか、と思った。

ファインダーを覗くと、
モノクロームな工房、フルカラーの食と暮らし。
大量の陶作がびっしり整然と並ぶ様、静謐な小屋裏。
階段のシルエットに呼応する、台所のグラスハンガー。
豪快な笑顔と、繊細な佇まい。
過酷に耐えうる実用、極彩色の表現の爆発。
生きるって?投げかけられる問いと答え。

伊集院さんの作品は、
鮮やかな色調に淡さがはみ出さんばかりに迫ってきて、一筋縄ではいかない。
簡単に収まってくれないのが、撮影していて愉しい。
そこそこ長く撮って暮らすと、割合なんでも収まっちゃうようになるので、
こういう状況は、面白い。
取材者・日野さんの、温度感を捉えるしっかりと踏み込んだテキストを受け、
改めて誌面を眺めてもらえたら、それが伝わるかな。

この日、盛りだくさんの美味しい手料理をご馳走になり、
笑顔の中の繊細を撮らせてもらい、
良いなあと後日、額に入れてお送り。
嬉しくもありがたいお返しを頂く。
白いドットに紫がかった青が氣を含む造形。
ありがたすぎるので、暫く飾っておきます。

Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro
Photographer Daisuke Nakajima Tsubakuro