2022年10月29日

works 158


写真家中嶋大助・ツバクロ
 季刊「住む。」80号・2022冬


写真家中嶋大助・ツバクロ
写真家中嶋大助・ツバクロ
写真家中嶋大助・ツバクロ
写真家中嶋大助・ツバクロ
 「都会と故郷を結ぶ、小さな家の10年。」伊藤邸(p28-35)


播磨国・兵庫宍粟。

揖保乃糸で耳馴染みの、揖保川。
その川を上ったところ、中山間地を行く。
瀬戸内海と日本海に挟まれた、
なかなかこの辺り、海に沿って名所旧跡が連なるだけに、
どうも内側に入り込んだことがない。
正しく土地ネイティブな里風情って感じで、レンタカー転がしながら眺める。

宝形の平屋。
農道の脇に入り込むようなかたちで佇む様が、優しい。
縦横に使い分けた外壁の板材、焼け具合。
国語教師だった住まい手さんがさりげなく設える、
ヴェンダースの写真とマティスのドローイング。
「パリ・テキサス」の印象を互いに交わしながら、横顔を収める。
隣の庭園には、ブリティッシュロックの道具小屋。