2020年11月16日

ツバメ横浜ライド


photo by daisuke nakajima tsubakuro ロイヤルノートンロードバイク


秋晴れの霜月、チャリ日和。
高い空に誘われ、行ってみるか、横浜。

久々ロングライド。
普段20〜30km程度の、ブラブラ散チャリストなもんで、
自分的には50km超えたら、ロング(キリッ)。
世間的には、100kmからってハナシもあるが・・・(南無ナム)。

和泉多摩川の、多摩水道橋を渡り、
右岸川崎側、サイクリングコースを下る。
快晴の多摩川、空が広いわ。
憂鬱が、吹き飛ぶなあ!
漕ぐ足も軽い。
二子玉を超え、第三京浜の下を潜り、
アマゾンのロジ倉庫を横目に、見えてきた等々力緑地。
おー懐かし〜、川崎市民ミュージアム。
大学の夏休みに、学芸員実習ってのでインターンしたの思い出した。
あんとき、ギア無し小径ママチャリ(多分24インチ)で、桜新町から通ったな〜。
無駄にスタミナだけはあったんだなあ・・・(遠い目)。
おっさんは今、ロードバイクでよかったよ(笑)。


丸子橋


丸子橋でサイクリングコースからサヨナラし、
武蔵小杉からJR湘南新宿ラインに沿って、東海道・国道1号へ。

ここで、トラブル発生。
リアのパンク。
がーんマジかー。
出先でやられるの、コイツ2年半乗って初。
スローパンクは2、3回あったけど、家で直せるからね。
しか〜し、我ながら用意が良いぜと。
こんなこともあろうかと、マルニのQUICKSHOTカバンに放り込んでおいたのじゃ。
コレ、お守り的に持ってたんだけど、ついに使うときがきたか!
綱島街道沿いの病院脇に停め、取説にざっくり目を通し、いざ。
おっ膨らんできた。しかしこれじゃ圧が低すぎんなあ。
携帯ポンプで追圧!とバルブかました途端、盛大に泡が吹き出る。
焦る、焦る。
まっ、充填剤はそれなりに入っているだろうって希望的観測で、強引にエア足し。
曲がりなりにもなんとか、マアマアな状態になったので、
しばし、チャリ手押し武蔵小杉を歩く。
むー、今日はここで、勇気ある撤退ってやつか・・・。
行くもナントカ、戻るもナントカ。
悩みながら、トボトボ。
幸い、現状維持はできそうな、タイヤ先生の様子を見るにつけ、
先生頼むぜ〜!っと、ひとまず。
東海道に足を踏み入れることだけはしておこうっ!と、謎の決断。


マルニ工業 クイックショット QUICKSHOT


段差はやばいので、ソロソロと車道厳守で再乗車。
JR脇の道は幸い、自転車レーンもある新しい路面。
新川崎の脇を通り、インダストリーな街並みを快走。
鶴見川を渡り、東海道・国道1号へ。
ちなみに、詳しい人は1号は旧東海道じゃないよって言うんだけど、
(併行する国道15号だ、というハナシも。)
広重先生、それはそれ、今はこれとな。

ハラは決まった。
ヨコハマ〜ヨコハマ〜っ、平山三紀を口ずさみながら、GO。
幸い東海道、幅員広めで空いていたので、
思ったより快適に、東海道線脇を併走。
ビュ〜ティ〜フルなオハナシィね〜、っと。
帷子川の河口を渡り、迫る都会の圧を躱しながら、関内方面へ。
ヤッテ来マシタ、港・横浜。
チャリで来ると、見知った街も、違って見えてくるのが面白いんだよね。
旅人のようでありながら、その地で暮らす人のような。
そんな横浜・伊勢佐木町、前から気になっていた店。
登良屋
暖簾を潜ってみた。


登良屋 伊勢佐木町


カウンター越しに、職人風情のお三方。
メニューってのが「刺身、天婦羅」の二択のみ。
素っ気なさが良い。
漕ぎ足を休めつつ、ゆったりと天婦羅を頂く。
シジミ出汁が嬉しいなァ。
薄衣のシロギスにアナゴ、イカ、キレの良い仕事。
ごちそうさん。

あなた知いってるゥ〜港ヨコ〜ハマ〜。
ジャジーな青江三奈の、昼下がり。
馬車道を通り、みなとみらい。
チョイと街を周遊。


神奈川県立歴史博物館横浜赤レンガ倉庫
横浜赤レンガ倉庫
ロイヤルノートン クロモリロード 赤レンガパーク


ツバメ号at赤レンガパーク
凪な港と、鰯雲。
マ〜リンルージュでカッコつけ〜て大黒埠頭でニ〜ジを見て。
そうか、サザンは、車で来たときの方がハマるんだな。
滲む灯はハ〜バ〜ライ〜ッ。


横浜ハンマーヘッド
よこはまコスモワールド大観覧車


埠頭のハンマーヘッドで一息入れ、日の落ちる前に、出立。
街の明かりが〜とてもきれいねヨコハマ〜、っと。
いしだあゆみの抑えた声色。夕暮れ迫る、綺麗なブルーライト。
やっぱ筒美さんと橋本さんコンビって、バカラック=デイビッドだよな〜。
寄せては返す波のよに、帰路。


国道1号線 響橋
新川崎駅周辺
川崎市立下沼部小学校
多摩川サイクリングコース


JR南武線を渡り平間、ガス橋。
そこから、多摩川をひたすら上る。
すっかり日も落ちて、土手の闇と街の輝き、絶妙のコントラスト。
黒群青の空の向こうに、無数の明かりが灯る。
対岸のネオンに、人の暮らしが見えてくる。
つるべ落としのこの時節、しみじみ、夜の懐の大きさを感じるなあ。
そのまま、街明かりに身を任せ、二子玉T-SITEで夜休憩。


二子玉川T-SITE


ほぼ全身モンベラーなパタゴニアン(どっちじゃ)。
途中暗闇に惑い、支流から府中街道に出てしまうも、
見知った道、難なく登戸から多摩水道橋へ。
残すは、松原通りの坂と白百合学園の坂、ダブル。
なんとか無事、タイヤも保ってくれた。

走行距離:79km。

ツバメ号、ご苦労さん。
帰ったら、チューブ新しいのに換えよう。


多摩水道橋




rest in peace 筒美京平。
三紀さんのザラついた艶。筒美氏のファンクネス。