秋晴れの霜月、チャリ日和。
高い空に誘われ、行ってみるか、横浜。
久々ロングライド。
普段20〜30km程度の、ブラブラ散チャリストなもんで、
自分的には50km超えたら、ロング(キリッ)。
世間的には、100kmからってハナシもあるが・・・(南無ナム)。
和泉多摩川の、多摩水道橋を渡り、
右岸川崎側、サイクリングコースを下る。
快晴の多摩川、空が広いわ。
憂鬱が、吹き飛ぶなあ!
漕ぐ足も軽い。
二子玉を超え、第三京浜の下を潜り、
アマゾンのロジ倉庫を横目に、見えてきた等々力緑地。
おー懐かし〜、川崎市民ミュージアム。
大学の夏休みに、学芸員実習ってのでインターンしたの思い出した。
あんとき、ギア無し小径ママチャリ(多分24インチ)で、桜新町から通ったな〜。
無駄にスタミナだけはあったんだなあ・・・(遠い目)。
おっさんは今、ロードバイクでよかったよ(笑)。
丸子橋でサイクリングコースからサヨナラし、
武蔵小杉からJR湘南新宿ラインに沿って、東海道・国道1号へ。
ここで、トラブル発生。
リアのパンク。
がーんマジかー。
出先でやられるの、コイツ2年半乗って初。
スローパンクは2、3回あったけど、家で直せるからね。
しか〜し、我ながら用意が良いぜと。
こんなこともあろうかと、マルニのQUICKSHOTカバンに放り込んでおいたのじゃ。
コレ、お守り的に持ってたんだけど、ついに使うときがきたか!
綱島街道沿いの病院脇に停め、取説にざっくり目を通し、いざ。
おっ膨らんできた。しかしこれじゃ圧が低すぎんなあ。
携帯ポンプで追圧!とバルブかました途端、盛大に泡が吹き出る。
焦る、焦る。
まっ、充填剤はそれなりに入っているだろうって希望的観測で、強引にエア足し。
曲がりなりにもなんとか、マアマアな状態になったので、
しばし、チャリ手押し武蔵小杉を歩く。
むー、今日はここで、勇気ある撤退ってやつか・・・。
行くもナントカ、戻るもナントカ。
悩みながら、トボトボ。
幸い、現状維持はできそうな、タイヤ先生の様子を見るにつけ、
先生頼むぜ〜!っと、ひとまず。
東海道に足を踏み入れることだけはしておこうっ!と、謎の決断。
段差はやばいので、ソロソロと車道厳守で再乗車。
JR脇の道は幸い、自転車レーンもある新しい路面。
新川崎の脇を通り、インダストリーな街並みを快走。
鶴見川を渡り、東海道・国道1号へ。
ちなみに、詳しい人は1号は旧東海道じゃないよって言うんだけど、
(併行する国道15号だ、というハナシも。)
広重先生、それはそれ、今はこれとな。
ハラは決まった。
ヨコハマ〜ヨコハマ〜っ、平山三紀を口ずさみながら、GO。
幸い東海道、幅員広めで空いていたので、
思ったより快適に、東海道線脇を併走。
ビュ〜ティ〜フルなオハナシィね〜、っと。
帷子川の河口を渡り、迫る都会の圧を躱しながら、関内方面へ。
ヤッテ来マシタ、港・横浜。
チャリで来ると、見知った街も、違って見えてくるのが面白いんだよね。
旅人のようでありながら、その地で暮らす人のような。
そんな横浜・伊勢佐木町、前から気になっていた店。
「登良屋」
暖簾を潜ってみた。
カウンター越しに、職人風情のお三方。
メニューってのが「刺身、天婦羅」の二択のみ。
素っ気なさが良い。
漕ぎ足を休めつつ、ゆったりと天婦羅を頂く。
シジミ出汁が嬉しいなァ。
薄衣のシロギスにアナゴ、イカ、キレの良い仕事。
ごちそうさん。
あなた知いってるゥ〜港ヨコ〜ハマ〜。
ジャジーな青江三奈の、昼下がり。
馬車道を通り、みなとみらい。
チョイと街を周遊。
埠頭のハンマーヘッドで一息入れ、日の落ちる前に、出立。
街の明かりが〜とてもきれいねヨコハマ〜、っと。
いしだあゆみの抑えた声色。夕暮れ迫る、綺麗なブルーライト。
やっぱ筒美さんと橋本さんコンビって、バカラック=デイビッドだよな〜。
寄せては返す波のよに、帰路。
JR南武線を渡り平間、ガス橋。
そこから、多摩川をひたすら上る。
すっかり日も落ちて、土手の闇と街の輝き、絶妙のコントラスト。
黒群青の空の向こうに、無数の明かりが灯る。
対岸のネオンに、人の暮らしが見えてくる。
つるべ落としのこの時節、しみじみ、夜の懐の大きさを感じるなあ。
そのまま、街明かりに身を任せ、二子玉T-SITEで夜休憩。
ほぼ全身モンベラーなパタゴニアン(どっちじゃ)。
途中暗闇に惑い、支流から府中街道に出てしまうも、
見知った道、難なく登戸から多摩水道橋へ。
残すは、松原通りの坂と白百合学園の坂、ダブル。
なんとか無事、タイヤも保ってくれた。
走行距離:79km。
ツバメ号、ご苦労さん。
帰ったら、チューブ新しいのに換えよう。
rest in peace 筒美京平。
三紀さんのザラついた艶。筒美氏のファンクネス。