お初のおかげまいり。
平日午前の外宮。
頃よく疎らな人影に、いい緊張を頂きつつ。
玉砂利を踏む足も、心持ち楽しい。
旅の友、折チャリくんにて、
御木本道路に沿って猿田彦神社、五十鈴川を望みつつ、おはらい町へ。
ちなみに山田五十鈴さん(鶴八鶴次郎のベルさんには惚れる(笑))の芸名、
こちらからきているそうな。つくづく素敵な響き。
午の刻、内宮を詣でる。
伊勢信仰の、
少なくとも江戸、2、300年前の自分の先祖から、父母に至るまで、
ほとんど皆が、同じこの道を歩んで、この景色を見たのだなと思うと、
なんだか妙にハラが坐ってくるし、血がシンクロしてくる。
まあオイラ以外はみんな、
ガヤガヤ物見遊山がてらの賑やかし、てな体だったかも知れませんが(笑)。
かつて伝統木工の技法を、ほんのわずか齧ったこともあり。
特別な思いは、やっぱりある。
遷宮。
その粋を、細やかなディティールの中にみつけてしまう。
思い返すに、
「技術は裏切らない」
これを、知る。
写真職人の端くれ無頼、ひとり折りチャリを漕いで候。
おかげ横丁にて。
時雨煮の茶漬けを、一杯。