2015年6月30日

再び、オーネット・コールマン

  



Ornette Coleman (1930-2015)





いなかの高校時代、東京に行くのが楽しみだった。
大抵、輸入盤屋か映画館(たまにライブ)。
CD一枚買うのに、悩みに悩んだもんです。
少ない小遣いから、ナケナシのカネを払うわけだからね。

ラジオを細かくエアチェックしたり、図書館でレコード借りたり、
なんとかして内容を知った上で、「これだ」っていう。
若造なりの、そのときの人生を懸けた一枚。

オーネットは不思議と、どの音楽よりも入ってくるものがあって、
かつて、渋谷東急ハンズの斜め向かいにあった、
タワーレコードに、財布握りしめて買いに行った。
当時、輸入盤は縦長の紙ケース(?)に入って売っていて、
それも大事に飾ったりしたもんです。

収入を得、自らメシ食ってくようになると、
大人買いってヤツで、
とくに最近はネットでBoxセットとか、ドカンとアルバム集めたり。
それはそれで良いんだけど、
やっぱり十代から、影に日向に長いスパンで、
一枚づつ、集まってきたものたちは、人生に沿うように重い。

その重さに、あらためて気がついた。
オーネット・コールマンを聴きながら。

オーネットは、
長いキャリアの中で、様々な演奏者と組んだけれど、
 チャーリー・ヘイデン Charlie Haden
 ドン・チェリー Don Cherry
 ビリー・ヒギンズ Billy Higgins
 エド・ブラックウェル Ed Blackwell
 デューイ・レッドマン Dewey Redman
 シャノン・ジャクソン Ronald Shannon Jackson
 ジャマラディーン・タクマ Jamaaladeen Tacuma
 バーン・ニックス Bern Nix
 チャーリー・エラービー Charlie Ellerbee
 カルヴィン・ウェストン Calvin Weston
 デナード・コールマン Denardo Coleman
ずらり多士済々、粋な業師ぞろい。
プライムタイムやアトランティック時代、
もちろん良いんだけど、
その上で言わせてもらうなら、
 デヴィッド・アイゼンソン David Izenzon (Bass)
 チャールズ・モフェット Charles Moffett (Drums)
とのトリオ時代。
これが一番好きなのは、十代の頃から変わらない。
なにが凄いかって、グルーヴが凄い。
自由度が凄い。
開放感が凄い。
最高のセンス。

フリーミュージックとか現代音楽とか、
ロジカルだけどダサい、みたいの多いじゃない。
もうハナから、全然違う。
ダサい人間の入り込む余地、無し。

音楽は、音が良いから音楽なんだ。
オーネットのアルトは本当に、音が良い。
同様に、
ルイ・アームストロングのコルネット、
ジミ・ヘンドリックスのギター、
アデルのヴォーカル、
音の良さは、耳との親和性に繋がっているのかな。

アイゼンソンの、あふれる創造が鋭角に入る、アップライトベースに、
つんのめり気味に疾走しまくる、叩きまくり蹴りまくりのモフェットのドラムス。
モフェットは、オーネットの地元、フォートワースの高校の同級生。
だからだろう、歴代ドラマー随一の遠慮のなさ(笑)が気持ちいい。
ちなみに、デューイ・レッドマンとシャノン・ジャクソンも同窓。
後輩には、キング・カーティスとコーネル・デュプリーもいるという!!
そういえば彼らも、アレサのバックetc、アトランティックで吹込んでいるし、
どこか繋がってそう。

ここ数日、オーネットの音楽を聴き続けて、
あらためて「自由」ということを、考えてみる。
分かったような態度は、多くを腐らせる。
諦め捨ててきた感受性を、もう一度呼び起こしていくとしたら、
都度、鋭さのありようを引き寄せつつ、
重さを、終わらせないことなのかな、と思う。

赤子は、日々感受し、育つから。
requiescat in pace.




マイベスト3。
art of improviser 本領発揮の3枚。

クロイドン・コンサート

Chappaqua Suite

フーズ・クレイジー

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