2013年9月8日

登り坂


 桝ひとつ



夏の盛り、信州山田。

ハンドル握りつつ、
湿度の中にある、ひんやりとした筆致。
実は、ほんの最近知ったEmi Meyerさん。
妙に近しい記憶と、醒めた間合いが同居する足の感覚。
ざらっとした生っぽさが、あるんだよね。

ぐんぐん坂を登ってみえる、小さな温泉まち。






野趣溢れすぎる露天のなかで、雨空を仰ぎ見ながら。
どーごー、雷と奔流が岩に共鳴して、
にわかに賑わう、独り仙人岩風呂。


 野趣あふれすぎデス(最高)




帰路。
宿を出て、来し坂を下る一本道、
バックミラー越しに手を振る、ご主人女将。
やがて点となり、見えなくなる。