午刻のどか
梅島あたり
撮影終わり、 しばし歩く。
ピンとくる人もいるんじゃないかな。
北野武氏の地。
川を越えて行くってどんな気分だろう。
境を越えて行くってどんな気分だろう。
周縁で育まれ、
夜汽車に乗ってやってくるのか。
環七を走らせつつ、
「究極ベスト/サンボマスター」
最近、邦楽聴いてみると、
自分の少しだけ下の世代の人たち、良いんだな。
その中の一つ、サンボマスター。
こういう上京感、無くなりつつある胸に迫る感覚。
近くて遠い。
たとえば、
70年代の Curtis Mayfield のタイトな甘美さと、
70年代の Bruce Springsteen の疾走感。
日活からにっかつに到るあいだの、
70年代後半の邦画群、失われた恋人たち。
ないまぜに、グワアアンと提示してみせてくれるよう。
コードの進みがなんだか黒い、走る7th系。
飛び込んでくる言葉の断片。
音楽はやっぱり、どう「鳴らすか」なんだ。
声は、生理的な感覚だから、
バンドサウンドが良くても、聴けない音楽ってのが存在する。
一方、山口氏のボーカルはこれ、センスだな。安心。
再び、境をくぐり抜ける。